IPO

【ノバレーゼ】新規上場企業データ分析

株式会社ノバレーゼは、子会社9社、持分法適用関連会社2社により構成されており、ブライダル事業およびレストラン特化型事業を主な事業としている企業です

東京証券取引所(東証)または地方証券取引所へ新規上場予定の企業について、独自の視点でデータ分析しています。

企業概要

会社名

株式会社ノバレーゼ

創立年

2000年11月1日

本社所在地

〒104-0061 東京都中央区銀座1-8-14 銀座YOMIKOビル4F

事業内容

ブライダル事業 (婚礼プロデュース部門・婚礼衣裳部門・レストラン部門)

 

事業説明

株式会社ノバレーゼは、主にブライダル事業およびレストラン特化型事業を運営しています。

ブライダル事業

ブライダル事業は主に3つの部門で構成されています。

婚礼プロデュース部門

婚礼プロデュース部門は挙式・披露宴に関するさまざまなアイテムを用意し、オーダーメード型挙式を通じて「オリジナル感」を演出するとともに、1会場1バンケットを基本として、挙式・披露宴会場を貸し切ることにより新郎新婦をはじめとして 参列されるお客様に対して、「プライベート感」を演出する「ゲストハウス・ウエディング」を提供しています。

婚礼衣裳部門

「NOVARESE(ノバレーゼ)」と「ecruspose(エクリュスポーゼ)」という2つのブランドでドレスショップを展開し、ウエディングドレスやタキシード、和装のレンタル・販売を行っています。トレンドを取り入れたラインアップを揃えていることも特徴です。

レストラン部門

婚礼会場では、結婚式や宴会飲食のほか、平日にはレストラン営業も行っています。婚礼や宴会の料理・飲料の提供にとどまらず、二次会や宴会の総合的なプランニングおよびアドバイスも行っています。

レストラン特化型事業

ブライダル事業とは別に、高級店からカジュアルレストランまで幅広い顧客に飲食を提供しています。料理の質ならびに サービスレベルの維持と向上を通じて、ブライダル事業のレストラン部門における全体レベルの底上げにも貢献しております。

財務状況

売上高、利益などの業績推移を目論見書からアップロードしました。

会社業績(IR BANKより) 横スクロールできます

年度 売上 営利 当期利益 包括 EPS ROE ROA 営利率 原価率 販管費率
Dec-18 184億 10.7億 10.7億 44.77 16.4 3.17
Dec-19 174億 13.1億 13.1億 54.72 16.66 3.92
Dec-20 73.3億 -29.5億 -29.3億 -117.9 赤字 赤字
Dec-21 112億 8.22億 3.74億 3.52億 14.96 6.69 1.15 7.35
Dec-22 172億 27.8億 16.6億 16.3億 66.27 22.9 5.18 16.12 41.11 44.5

 

財務状況(IR BANKより) 横スクロールできます

年度 総資産 純資産 株主資本 株主資本比率 利益剰余金 有利子負債 有利子負債比率 BPS
Dec-18 339億 65.5億 19.4 273.06
Dec-19 335億 78.8億 23.5 328.52
Dec-20 332億 52.2億 52.2億 15.7 208.73
Dec-21 326億 55.9億 55.9億 17.1 -7.33億 166億 297.04 223.48
Dec-22 320億 72.3億 72.3億 22.6 9.24億 141億 195.28 289.37

 

IPO情報

新規上場(IPO)に向けて、幾つかの重要な情報をまとめました。

基本情報

業種:サービス業

銘柄コード:9160

上場区分:東証スタンダード

 

IPO日程

ご利用の証券会社によって、多少のズレが生じますので、ご注意ください。

IPO主要日程 横スクロールできます

ブックビルディング期間 2023年6月15日〜6月20日
ブックビルディング抽選日 2023年6月21日
購入申込期間 2023年6月22日〜6月26日
上場日 2023年6月30日

 

IPO情報

IPOに関する公募総数や公募価格(予定)をまとめます。

IPO情報 横スクロールできます

公募株式総数 10,881,500株
売出株式比率 100.0%
O.A分 1,632,200株
想定価格 570円
仮条件価格 550円(96%)〜600円(105%)
公募価格 600円(予定)
吸収金額 75.08億円(予定)
ロックアップ 主に90日間
主幹事 野村證券

 

今後の展望や懸念事項

出店戦略については人口25万人以上の地方都市圏を中心に出店候補地の選定を行い、地方で苦戦する同業他社の買収、店舗 買収、居抜物件の賃貸なども加えた、多様な形態での出店を試み、自前での更地からの新規出店を年間3店舗程度見込んでいます。

広告戦略については紙面による広告だけでなくウェブ広告やインスタグラムなどのSNSを活用したデジタルマーケティングによる集客施策を強化することで、大手主要媒体に依存せず、多様化する顧客ニーズに対しても柔軟に対応できる体制をとっています。 また、2019年1月に「株式会社Do」を設立し、これまで外注していた「広告代理店業」を内製化しており、これまで培ってきた集客ノウハウを外販できる体制を整えたことによって、コストである広告を、収益機会に変えることが可能となっています。

外販戦略については婚礼事業のコンサルティングを通じて、自社で内製化された婚礼周辺サービスを販売して収益を上げる取り組みを強化しています。自社開発の婚礼サービス・商品を活かした提案にて収益構造の改善を図っており、ほかにも、人材の採用から教育研修のプログラム作成、人事制度の設計にいたるまで、ブライダルおよび企業の価値向上のためのさまざまなソリューションをご提案しています。

最後に、人材戦略としては人事基本方針を「スタッフの幸福の最大化の追求」とし、制度の充実化による優秀な人材が中長期的に定着し、活躍し続けられる環境づくりを強化しています。

独自評価及びスコア

これまでの投資経験を活かしたデータ分析で、独自評価及びスコアを付けています。

独自評価スコア:D5

※独自評価スコアはD4(低評価)〜S20(高評価)まで存在します。

独自の評価指標

2017年1月から2023年5月までの過去6.5年間にIPO新規上場(IPO)した企業は、トータル615社でした。

それらの企業データから、以下の9の項目について、ホームページや目論見書(IPO時に発行される報告書)を調査して、上場前に初値上昇率や損失リスク度を分析しています。

  1. 業種(最近、情報通信業の初値上昇率は比較的高い傾向)
  2. 業績(売上高や利益率が健全に成長しているか)
  3. 上場市場(現在、東証プライムに上場する大型株は、初値が上昇しづらい傾向)
  4. 主幹事(IPOを管理する証券会社で多少の影響がある)
  5. 公開株数(少ない方がプラチナチケットになり易いが、当選しづらくなる)
  6. 売り出株式比率(新規発行分と既存分の比率で、低い方が上がり易い)
  7. ロックアップ(大株主が上場日から一定期間、売却できない期間のことで、長めの設定が良い)
  8. 株単価(安い方が、初値上昇率は高くなる傾向)
  9. 同日上場企業数(同日に複数社がIPOする場合は資産が分散して上がりづらい傾向)

これらの9項目の分析結果から、初値上昇があまり期待できそうにない企業については、予めBB申込を辞退して、マイナス=損失リスクを軽減しています。

初値上昇率の予想

2017年1月から2023年5月までの過去6.5年間にIPO新規上場(IPO)した企業は615社で、評価スコア「D5」の企業は21社ありました。

それら企業における初値上昇率(=初値/公募価格)は以下の通りです。

過去データを基に算出した初値上昇率 横スクロールできます

平均値 99%(公募割れ)
最大値 126%(1.65倍)
最小値 75%(公募割れ)
中央値 96%(公募割れ)

過去6.5年間で公募割れした企業は14ありましたので、初値の公募割れリスクは67%です。

平均値とは、データの合計をデータの個数で割って得られる値=平均値に対して、中央値とは、データを大きさの順に並べ替えたとき、ちょうど順番が真ん中になる値です。平均値の場合は他の値と比べて極端に大きい(または小さい)値があることによって、影響を受けてしまいますが、中央値の場合は、真ん中の値ですので、そのような影響は受けづらいのが特徴です

 

管理人のBBスタンス

過去のデータを分析した独自評価スコアに応じて、管理人のブックビルディング(BB)のスタンスを決めています。

公募割れリスクが非常に高く、また同日に人気を集めそうな別のIPO上場と重なっており、初値上昇の期待は薄いので、「IPOチャレンジポイントを獲得するためにSBI証券のみ100株のBB申込予定」です。

公開株数も多いのでBB当選しやすい案件で、特に主幹事の野村證券が狙い目です。

最後に

不安定な世界情勢や世界各国の利上げ、さらには米シリコンバレー銀行の破綻やクレディ・スイスの破綻など、株式にとってはマイナス要因が多い状況なので、日本国内のIPO新規上場企業への株式投資に対しても、今まで以上に慎重に検討する必要が出てきています。

今回の記事が、あなたの投資判断に有益になれば幸いです。

最後に、あくまで営利を伴わない個人的な自己分析なので、最終的な投資判断は自己責任でお願い致します。