IPO

【ジーデップ・アドバンス】新規上場企業データ分析

株式会社ジーデップ・アドバンスは、研究者や開発者のシステム環境上の課題に対してオリジナルソリューションを提供することにより、研究や開発を支援することを目的とする「システムインキュベーション事業」を展開している企業です

東京証券取引所(東証)または地方証券取引所へ新規上場予定の企業について、独自の視点でデータ分析しています。

企業概要

会社名

株式会社ジーデップ・アドバンス

創立年

2016年1月15日

本社所在地

〒980-0803 仙台市青葉区国分町3丁目4番33 仙台定禅寺ビル8階

事業内容

  • AI(ディープラーニング)用ソリューションの提供
  • XR、メタバース向けビジュアライズ用ソリューションの提供
  • ビッグデータ用高速大容量ストレージソリューションの提供
  • 顧客リクエストに基づいたシステムの構築と運用支援

 

事業説明

株式会社ジーデップ・アドバンスは、AIやビジュアライゼーション、その他ビッグデータを取扱う市場における研究者や開発者のシステム環境上の課題に対して、最先端テクノロジーを用いたサーバー機等のハードウエアの提供といったオリジナルソリューションを提供することにより、今までとは違ったアプローチで研究や開発のスピー ドアップを支援する「システムインキュベーション事業」を展開しています。

具体的には、認定とトレーニングを受けているグローバルコンピューティングカンパニーの最新のテクノロジーと、提携しているグローバルベンダーの製品を顧客の課題に合わせて適宜組み合わせ、ハードウエア等の企画・設計 から構築・運用支援までのサービスをワンストップで提供いています。企画・設計のフェーズでは顧客の課題をヒアリングし、 最新のテクノロジーを組み合わせたオリジナルモデルの設計と提案を行い、そして構築のフェーズでは提案したハードウエ アの提供に加えて、ハードウエアを効果的かつ効率的に動作させる環境の構築を行っています。更に運用支援フェーズでは、 ハードウエアの保守・メンテナンスに加えて、継続的な開発環境のアップデートサービスを提供しシステムの性能向上を図り、顧客の課題を解決する際に生み出された解決方法(ハードウエアやソフトウエア、その組み合わせ)をセミオーダー化して他の同様の課題を持っている顧客へソリューションサービスとして提供しています。

財務状況

売上高、利益などの業績推移を目論見書からアップロードしました。

 

会社業績(IR BANKより) 横スクロールできます

年度 売上 営利 経常 純利 EPS ROE ROA 営利率 原価率 販管費率
May-18 10.4億 9.6百万 7.1百万 11.84 2.61
May-19 16.5億 40百万 25百万 41.65 4.75
May-20 6.85億 50百万 34百万 19 3
May-21 34.4億 343百万 381百万 233百万 129.48 24.16 13.25 9.97 82.9 7.13
May-22 34.9億 406百万 448百万 283百万 157.32 23.58 13.19 11.62 78.8 9.58

 

財務状況(IR BANKより) 横スクロールできます

年度 総資産 純資産 株主資本 自己資本比率 利益剰余金 BPS
May-18 2.73億 0.42億 15.3
May-19 5.26億 0.67億 12.7
May-20 11.4億 7.26億 63.7
May-21 17.6億 9.64億 9.64億 54.8 304百万 535.82
May-22 21.5億 12億 12億 56 540百万 667.25

 

IPO情報

新規上場(IPO)に向けて、幾つかの重要な情報をまとめました。

基本情報

業種:卸売業

銘柄コード:5885

上場区分:東証スタンダード

 

IPO日程

ご利用の証券会社によって、多少のズレが生じますので、ご注意ください。

IPO主要日程 横スクロールできます

ブックビルディング期間 2023年6月14日〜6月20日
ブックビルディング抽選日 2023年6月21日
購入申込期間 2023年6月22日〜6月26日
上場日 2023年6月30日

 

IPO情報

IPOに関する公募総数や公募価格(予定)をまとめます。

IPO情報 横スクロールできます

公募株式総数 400,000株
売出株式比率 70.0%
O.A分 60,000株
想定価格 4,170円
仮条件価格 4,170円(100%)〜4,510円(108%)
公募価格 4,510円(予定)
吸収金額 20.75億円(予定)
ロックアップ 主に180日間
主幹事 みずほ証券

 

今後の展望や懸念事項

従来の仮想化を基盤としたハイパーバイザー型のクラウドサービスは、低コストやスケーラビリティなどのメリットがある反面、物理環境の性能劣化が避けられませんが、株式会社ジーデップ・アドバンスのクラウドサービスの特徴は仮想化しないベアメタルクラウドであるという点で、その利用用途がAI、ビジュアライゼーション、HPCなどの分野であることを想定し、従来のクラウドサービスにおける予算内でのフレキシブルな利用などのメリットをある程度享受しつつ、1ユーザー占有のベアメタルを仮想化されていない状態で提供することで、物理環境の性能劣化がなく、オンプレミスと同等の性能を実現することを主眼としています。更に、ベアメタルクラウドでは1ユーザーが1台の機器を占有することができるためセキュリティ面でも大きなメリットがあります。

また、半導体の技術革新は猛烈なスピードで進化しており、18カ月から24カ月で新しいアーキテクチャに置き換わっていますが、株式会社ジーデップ・アドバンスの顧客は先端の研究開発を行っているユーザーが多く、常に最新の開発環境を利用して研究開発のスピードをあげることが重要なニーズとなっており、顧客のご要望に応じてクラウドではなく、レンタル形式で物理サーバーを提供するサービスも行っており、定額及び定期で先進的な技術を用いたソリューションを利用できるサブスクリプションサービスも提供しています。

独自評価及びスコア

これまでの投資経験を活かしたデータ分析で、独自評価及びスコアを付けています。

独自評価スコア:B15

※独自評価スコアはD4(低評価)〜S20(高評価)まで存在します。

独自の評価指標

2017年1月から2023年5月までの過去6.5年間にIPO新規上場(IPO)した企業は、トータル615社でした。

それらの企業データから、以下の9の項目について、ホームページや目論見書(IPO時に発行される報告書)を調査して、上場前に初値上昇率や損失リスク度を分析しています。

  1. 業種(最近、情報通信業の初値上昇率は比較的高い傾向)
  2. 業績(売上高や利益率が健全に成長しているか)
  3. 上場市場(現在、東証プライムに上場する大型株は、初値が上昇しづらい傾向)
  4. 主幹事(IPOを管理する証券会社で多少の影響がある)
  5. 公開株数(少ない方がプラチナチケットになり易いが、当選しづらくなる)
  6. 売り出株式比率(新規発行分と既存分の比率で、低い方が上がり易い)
  7. ロックアップ(大株主が上場日から一定期間、売却できない期間のことで、長めの設定が良い)
  8. 株単価(安い方が、初値上昇率は高くなる傾向)
  9. 同日上場企業数(同日に複数社がIPOする場合は資産が分散して上がりづらい傾向)

これらの9項目の分析結果から、初値上昇があまり期待できそうにない企業については、予めBB申込を辞退して、マイナス=損失リスクを軽減しています。

初値上昇率の予想

2017年1月から2023年5月までの過去6.5年間にIPO新規上場(IPO)した企業は615社で、評価スコア「B15」の企業は33社ありました。

それら企業における初値上昇率(=初値/公募価格)は以下の通りです。

過去データを基に算出した初値上昇率 横スクロールできます

平均値 311%(3.11倍)
最大値 906%(9.06倍)
最小値 107%(1.07倍)
中央値 234%(2.34倍)

過去6.5年間で公募割れした企業はありませんでしたので、初値の公募割れリスクは0%です。

平均値とは、データの合計をデータの個数で割って得られる値=平均値に対して、中央値とは、データを大きさの順に並べ替えたとき、ちょうど順番が真ん中になる値です。平均値の場合は他の値と比べて極端に大きい(または小さい)値があることによって、影響を受けてしまいますが、中央値の場合は、真ん中の値ですので、そのような影響は受けづらいのが特徴です

 

管理人のBBスタンス

過去のデータを分析した独自評価スコアに応じて、管理人のブックビルディング(BB)のスタンスを決めています。

大幅な初値上昇が期待できますので(過去には9倍以上に爆上がりした企業もありました)、「すべての所有口座から全力でBB申込予定」です。

公募価格が4,000円を超える高めの設定なので、まとまった資金が必要ですが、主幹事のみずほ証券が狙い目です。

最後に

不安定な世界情勢や世界各国の利上げ、さらには米シリコンバレー銀行の破綻やクレディ・スイスの破綻など、株式にとってはマイナス要因が多い状況なので、日本国内のIPO新規上場企業への株式投資に対しても、今まで以上に慎重に検討する必要が出てきています。

今回の記事が、あなたの投資判断に有益になれば幸いです。

最後に、あくまで営利を伴わない個人的な自己分析なので、最終的な投資判断は自己責任でお願い致します。