IPO

【エコナビスタ】新規上場企業データ分析 大幅な初値上昇を期待

エコナビスタ株式会社は、睡眠や生活習慣ビッグデータ解析による、健康状態の推移を予測するAIアルゴリズム開発と見守りシステム等の各種ソリューションを提供している企業です。

東京証券取引所(東証)または地方証券取引所へ新規上場予定の企業について、独自の視点でデータ分析しています。

企業概要

会社名

エコナビスタ株式会社

創立年

2009年11月18日

本社所在地

〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3−1 KKDビル6F

事業内容

  • 睡眠/生活習慣ビッグデータ解析による、健康状態の推移を予測するAIアルゴリズム開発
  • 睡眠解析技術とセンサフュージョン技術を駆使した見守りシステムの提供
  • 自社開発によるソフトウェア/ハードウェアに、独自のAIアルゴリズムを実装することで実現した各種ソリューションの提供

 

事業説明

エコナビスタ株式会社は、自社開発の「ライフリ ズムナビSleepSensor」等各種センサーから得られる睡眠と生活習慣に関するビッグデータに、 最新の解析技術を適用し“睡眠の可視化”に取り組んでおり、永続的に蓄積し続けている睡眠と生活習慣に関するビッグデータやビッグデータの可視化及び価値化技術、そこから生み出される疲労回復度予測AIや認知症予測AIのような健康状態の推移を予測するAIを中核に、介護や医療業界に限らずハウスメーカーやデベロッパーなど住宅関連事業者や衣類・ 寝具メーカーといった様々な共創パートナーと連携し、事業領域を限定しない価値創造型の事業を展開しており、「ライフリズムナビ+Dr.」及び「ライフリズムナビ+HOME」という二つのライフリズムナビ事業を展開しています。

ライフリズムナビ+Dr

超高齢社会の進展に伴い現実的な課題が山積する介護業界を中心に、DXの推進による業務効率化とケアの質向上を両立するサービス

ライフリズムナビ+HOME

ライフリズムナビ+Dr.で培ったノウハウを在宅介護領域に最適化し、共創パートナーを通じて展開するサービス

財務状況

売上高、利益などの業績推移を目論見書からアップロードしました。

 

会社業績(IR BANKより) 横スクロールできます

年度 売上 営利 経常 純利 EPS ROE ROA 営利率 原価率 販管費率
Oct-18 122百万 1.1百万 0.57百万 0.15 0.25
Oct-19 183百万 2.5百万 1.9百万 0.49 0.79
Oct-20 309百万 31百万 32百万 8.37 11.63
Oct-21 536百万 131百万 134百万 126百万 27.44 19.98 17.65 24.52 52.3 23.18
Oct-22 894百万 303百万 304百万 198百万 41.43 19.49 17.19 33.9 38.99 27.11

 

財務状況(IR BANKより) 横スクロールできます

年度 総資産 純資産 株主資本 自己資本比率 利益剰余金 BPS
Oct-18 2.29億 1.95億 85.1
Oct-19 2.37億 1.97億 83.1
Oct-20 2.75億 2.29億 83.4
Oct-21 7.12億 6.29億 6.29億 88.3 4.8百万 137.34
Oct-22 11.5億 10.2億 10.2億 88.2 203百万 212.54

 

IPO情報

新規上場(IPO)に向けて、幾つかの重要な情報をまとめました。

基本情報

業種:情報通信業

銘柄コード:5585

上場区分:東証グロース

 

IPO日程

ご利用の証券会社によって、多少のズレが生じますので、ご注意ください。

IPO主要日程 横スクロールできます

ブックビルディング期間 2023年7月7日〜7月13日
ブックビルディング抽選日 2023年7月14日
購入申込期間 2023年7月18日〜7月20日
上場日 2023年7月26日

 

IPO情報

IPOに関する公募総数や公募価格(予定)をまとめます。

IPO情報 横スクロールできます

公募株式総数 2,100,000株
売出株式比率 52.4%
O.A分 315,000株
想定価格 1,100円
仮条件価格 1,180円(107%)〜1,300円(118%)
公募価格 1,320円(予定)
吸収金額 31.40億円(予定)
ロックアップ 主に180日間
主幹事 みずほ証券

 

今後の展望や懸念事項

高齢者向け介護産業の市場規模は、2025年で15.3兆円、2040年には25.8兆円に拡大する見通しとなっています。

そのため、介護サービスの需要拡大は進むものの、担い手としての介護人材不足は深刻であり、政府は介護ロボット導入等への補助金を拡充する等、介護ロボットの普及を後押ししている状態です。介護ロボットとは、介護現場の負担軽減・業務効率化を実現する介護IT機器として自動で情報を管理・判断・動作するものとされ、近年多様なロボットが上市されており、エコナビスタ株式会社のライフリズムナビ+Dr.はオプションサービスの「見守りコール」を含め、介護ロボットの「見守り・緊急通報サービス」に該当し、各種補助金・助成金の対象となっております。

また、今後ライフリズムナビの居宅介護むけ、地域包括ケアシステムを推進するサービスへと拡張し、技術やサービスを公的保険外のヘルスケア市場への適用も想定すると、対象となる領域は将来的には非常に大きな市場になると捉えることができ、TAM(予防・健康増進に向けた幅広いビジネス機会拡大)を3兆4,000億円、SAM(地域包括ケアシステム推進に伴う住宅見守りニーズ拡大)を4,000億円、SOM(有料老人ホームなど介護施設へのシェア拡大)を600億円と推定しています。

独自評価及びスコア

これまでの投資経験を活かしたデータ分析で、独自評価及びスコアを付けています。

独自評価スコア:B15

※独自評価スコアはD4(低評価)〜S20(高評価)まで存在します。

独自の評価指標

2017年1月から2023年5月までの過去6.5年間にIPO新規上場(IPO)した企業は、トータル615社でした。

それらの企業データから、以下の9の項目について、ホームページや目論見書(IPO時に発行される報告書)を調査して、上場前に初値上昇率や損失リスク度を分析しています。

  1. 業種(最近、情報通信業の初値上昇率は比較的高い傾向)
  2. 業績(売上高や利益率が健全に成長しているか)
  3. 上場市場(現在、東証プライムに上場する大型株は、初値が上昇しづらい傾向)
  4. 主幹事(IPOを管理する証券会社で多少の影響がある)
  5. 公開株数(少ない方がプラチナチケットになり易いが、当選しづらくなる)
  6. 売り出株式比率(新規発行分と既存分の比率で、低い方が上がり易い)
  7. ロックアップ(大株主が上場日から一定期間、売却できない期間のことで、長めの設定が良い)
  8. 株単価(安い方が、初値上昇率は高くなる傾向)
  9. 同日上場企業数(同日に複数社がIPOする場合は資産が分散して上がりづらい傾向)

これらの9項目の分析結果から、初値上昇があまり期待できそうにない企業については、予めBB申込を辞退して、マイナス=損失リスクを軽減しています。

初値上昇率の予想

2017年1月から2023年5月までの過去6.5年間にIPO新規上場(IPO)した企業は615社で、評価スコア「B15」の企業は33社ありました。

それら企業における初値上昇率(=初値/公募価格)は以下の通りです。

過去データを基に算出した初値上昇率 横スクロールできます

平均値 311%(3.11倍)
最大値 906%(9.06倍)
最小値 107%(1.07倍)
中央値 234%(2.34倍)

過去6.5年間で公募割れした企業はありませんでした。

平均値とは、データの合計をデータの個数で割って得られる値=平均値に対して、中央値とは、データを大きさの順に並べ替えたとき、ちょうど順番が真ん中になる値です。平均値の場合は他の値と比べて極端に大きい(または小さい)値があることによって、影響を受けてしまいますが、中央値の場合は、真ん中の値ですので、そのような影響は受けづらいのが特徴です

 

管理人のBBスタンス

過去のデータを分析した独自評価スコアに応じて、管理人のブックビルディング(BB)のスタンスを決めています。

同日に他の新規上場企業と重なりますが、大幅な初値上昇が期待できそうなので、「すべての所有口座からBB申込予定」です。

主幹事のみずほ証券が狙い目です。

最後に

不安定な世界情勢や世界各国の利上げ、さらには米シリコンバレー銀行の破綻やクレディ・スイスの破綻など、株式にとってはマイナス要因が多い状況なので、日本国内のIPO新規上場企業への株式投資に対しても、今まで以上に慎重に検討する必要が出てきています。

今回の記事が、あなたの投資判断に有益になれば幸いです。

最後に、あくまで営利を伴わない個人的な自己分析なので、最終的な投資判断は自己責任でお願い致します。